『グラップラー刃牙』『バキ』/板垣恵介

ここのところ完全にバキ漬けの俺である。何を見てもバキの世界に見えると言っても過言ではない。部屋のそこらへんにバラバラに「バキ」が積んであって、拾って読んでは次を探し、いきなり別の巻に飛んでは……の繰り返しである。 ことは数週前に遡る。たまたま訪れた人の家にあったのだ、『バキ』が、死刑囚編が。それで、俺…