ぼくたちがマスクを外すとき(未完)

公衆広場の祭壇中央に、ゆっくりと一人の女性が歩を進めた。白いローブに身を包んだその人こそ、モデルナ=ファイザー=アストラゼネカ三世公女、その人であった。 人々の拍手を受けたその人は、右手をあげてそれを鎮めた。 「わたしたちは、ようやくこの日を迎えることができました。わたしたちはあの災厄を逃れるために…