モイセス・ガリカの看取り

242年9日。収穫祭が終わり、夏が訪れたエルネア王国。 噴水通りA-3-3は、神官トーアの妻イレーヌが生まれ育った部屋だ。 妻の父親モイセス・ガリカが危篤である。 「ぶっきらぼう」なモイセスだが、娘の夫であるトーアとの交流は非常にマメで優しかった。 トーアを酒場での食事に誘ってくれることも多く、親友のような存在…