【アートの扉】川瀬巴水「平泉金色堂」人生の旅路、踏みしめ | アートの森

 雪を踏みしめる音だけが響く静かな風景。旅先を詩情豊かに木版画で表した川瀬巴水の絶筆だ。誠実な写生に基づく端正な構図で見るべきものを的確に切り取った作品が多い中にあって、これは雪を降らせる灰色の空へと視線が引っ張られるような不思議な作品だ。