70年代後半日本映画

斎藤耕一の『凍河』(1976)、『季節風』(1977)をDVDで観直す。両方ともメランコリックで暗いトーンが全編を覆っている。内向的ともいえる。1970年代後半といえば、1972年のあさま山荘事件で「政治の季節」が終息し、80年代の消費社会ないしサブカルチャー社会を謳歌するには至っていない、これといった大きな潮流のない…