ギ・ド・モーパッサン『ベラミ』/ 「悪漢の種子」の成長譚

仏文50チャレンジ第2回の感想は、第10位のギ・ド・モーパッサン『ベラミ』(角川文庫、中村佳子訳)についてです。 前回『赤と黒』の感想はこちらから。 guntou.hatenablog.com 『ベラミ』は、パリでくすぶっていた主人公ジョルジュ・デュロワが、新聞社の記者に就くことをきっかけに、その美貌を武器に女性との情事を重ね…