書評・平瀬礼太著『彫刻と戦争の近代』(吉川弘文館・歴史文化ライブラリー)

(長文です) 1 詩人と彫刻家 荒地派の詩人北村太郎が戦争直後の1947年に書いた「空白はあったか」という時評がある。いま手元に文章が見当たらないので記憶に頼って書くのだが、要するに、先輩詩人が座談会で先の大戦中のことを「空白」と形容していたことを取り上げ、あなたたちは戦意高揚の詩を書いていたのではなかった…