ルーシー・クレハン 『日本の15歳はなぜ学力が高いのか? 5つの教育大国に学ぶ成功の秘密』 書評

第7章より そこで政府は、子どもたちに「成長する余地」、すなわち「ゆとり教育」が必要だと考え、一九九〇年代の後半から二〇〇〇年代の前半にかけて、カリキュラムの三分の一を減らし、土曜日を段階的に休日化していき(最終的にはすべての土曜日を休日とした)、子どもたちに自分の興味を追究させるための「総合的な学…