430 『我、拗ね者として生涯を閉ず』 本田靖春の頑固人生

拗ね者と聞いて連想するのは、社会の暗部にたむろするやくざのような存在か。かつては新聞記者も無頼派を気取り、斜に構えて世の中を見る輩が多かったという。「孤高の精神」「無冠の帝王」「一匹狼」などの表現は、そうした時代の新聞記者の代名詞でもあった。しかし、現在のマスコミ界でこれらの言葉は死語に近い。価値…