情けない男として書かれたことがあるんだ(その3)

朝、ホテルをチェックアウトした僕たちは、バスターミナルへ向かった。そう、まだ彼女と一緒だったのだ。「ホーチミンに戻るの?じゃあ一緒に行こう」と言われた僕は、お察しの通り言われるがままだった。バスを見つけて乗り込むと、ガイドさん役らしきおばさんが、「ツーリストはここだよ」と指さした。一番前だった。や…