中年の旅、悲哀の作法

スズキナオ『家から5分の旅館に泊まる』に、こんな文章がある。 体力が続かず、旅先の郷土料理を食べまくることも、スナックをハシゴして酒を飲み明かすこともできそうにない。「ああ、疲れた」と心の中でつぶやいてばかりの、低調な旅。それでも、やはりどこかへ行けばその土地のことを今までより少しだけは知ることにな…