あとは野となれ山となれ
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60年の時を隔てて考える『彼女に関する十二章』中島京子著
主人公は50代初めの主婦宇藤聖子。夫は小さな編集プロダクションを経営し、ペンネームで雑文業もしている。哲学を学ぶ一人息子の勉は、この4月から家を離れ、関西の大学院に進み、久々の夫婦二人暮らしの日々だ。 聖子は、夫に新たに来た仕事の関係から、60年前のベストセラー、伊藤整の『女性に関する十二章』を読み始め…