ほのぼのじんわり『愛しの座敷わらし』荻原浩著

食品メーカーに勤める高橋晃一は、突然地方への転勤を言い渡される。どうやら出世競争から外れたらしい。家庭を犠牲にして頑張ってきたのにとむなしくなり、これからはもっと人生を楽しんで生きようと一念発起、家族を説き伏せて、いや説き伏せ切れていないが、会社があっせんしてくれたマンションを断り、築100年を超える…