良い物語と美味しいもの、原田ひ香著『古本食堂』は最強だ

またしても素晴らしい本に出合ってしまった。これだから読書はやめられない!と感じさせてくれた。著者はこんなに印象的な名前で、2007年にすばる文学賞を受賞後すでに著作も随分出ているようなのに、全く知らなかった。本作は今年の3月に出版(初出は昨年の「ランティエ」)されたばかりの著者の最新作だ。 帯広で暮らす…