三木清「人生論ノート」を再読して再発見した文章のベスト10 【前編】

三木清の「人生論ノート」を最初に読んだのは、おそらく昭和の終わりか平成の初め頃である。今からおよそ二十年以上も前の話で、しかもその頃すでに本書は「ふた昔くらい前の青春の書」というイメージであった。