碧天飛天の小説サイト
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2度ならコイだぜ
「すっげえ見晴らしいいな!」 「おい、乗り出すなバカ」 闇に手を伸ばすユイトの腕を、シデンは乱暴に引っぱる。 「窓に硝子はないんだ。力をかけると真っ逆さまだぞ」 「あ、ああ、っぶね。わりい、シデン」 「言ったはずだぞ、間抜け」 「うう、そこまで言わなくても」 シデンがユイトを誘って訪れたのは夜の廃都のタワ…