私小説・立松和平氏に映る私の職歴

ふぉんとくーん、と、当時TVで流れていた「ニューススステーション」でお馴染みの、ふぉんとの「ぉ」にアクセントがある独特の北関東訛りで私が勤めている丸の内のメーカーに電話が架かってきたのは昼休み過ぎのことだと思う。どうして私の電話番号を知ったのか知らないが、相手は作家の立松和平氏だった。面識もなかった…