ブックワームのひとりごと
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標本技師と事務員の密やかで耽美な恋 小川洋子『薬指の標本』再読感想
今日の本は『薬指の標本』です。 大学生のころから何回も読み返した本です。今回も読みたくなったので。 あらすじ 楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ…