生々しい「毒親」の中に自分自身を見て自己嫌悪になる―アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』

あらすじ・概要 弁護士の妻、ジェーンはバグダードで娘を見舞ってから、イギリスに帰ろうとしたところ、電車の不通により足止めされた。しかたなく宿泊所で過ごすことになるが、そこで友人との会話を思い出す。暇にあかせて考え事をするうちに、彼女は自分自身の過去と向き合っていくこととなる。