文盲から“文明”へ―本と出会い、人類学と出会ってみえたこと
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第11回 図書館①「活字に飢えた人たち」
就職 1979年の夏、舞踏の発表会を無事に終えた私は、芸術学校からの卒業を目前にしていた。読み書きを覚え、本を読む楽しみや知識を得る喜びを知ってからは、もっと勉強を続けたいという気持ちが芽生えていた。しかし、シンバイル君など友人たちの受験に向けた努力を思えば、10代の半ばでようやく文字を習得したばかりの私…