文盲から“文明”へ―本と出会い、人類学と出会ってみえたこと
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第13回 図書館③「私はモンゴル人だった」
モンゴル語との再会 昼は図書館の閲覧室で働き、夜は「秘密の階段」を通って誰もいない書庫で読書を楽しむ日々が続いていた。閲覧室での仕事を教わっていたオルナーさんが、ある日モンゴル語で書かれた1冊の本を勧めてくれた。『ホホ・ソタル(青史)』という名の歴史小説だった。モンゴル人ならば知っておくべき本なので…