書に耽る猿たち
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『人類最年長』島田雅彦 / 近代日本の生き証人
『人類最年長』島田雅彦 文藝春秋 2019.10.8読了 まるで、日本の近代160年史を読んだような感覚だ。1861年にこの世に生を受けた宮川麟太郎が、時代と共に生き、159歳になって病院に運ばれたことをきっかけに、その時担当になった看護婦に人生を話すというストーリーである。 東京を中心にして、めくるめく激動の日本を生き…