『時々、慈父になる。』島田雅彦|ミロクくんと一緒にお父さんも成長する

『時々、慈父になる。』島田雅彦 集英社 2023.7.5読了 3年ほど前に島田雅彦さんの自伝的小説『君が異端だった頃』を読んだ。自身のことを「君」として、いささか(というかかなり)自己愛・自信に満ちた語りが島田さんらしかった。今回の自伝的小説は一人息子との関係をメインに炙り出したものだ。写真ではわかりづらいと…