小説「不倫と賭博、どっちにする?」

// これは宇宙のどこかの星のお話です。 ぼくは東京高検検事長。この春、検察のトップ、検事総長になる予定だった。 今の検事総長が辞任したあと、検察ナンバー2のぼくが検事総長に上がるはずだったのだ。 ところが、検事総長が、辞任はいやだ、定年まで検事総長をしたいと言ったのだ。 総理のいうことも聞かずにだ。 検事…