身も蓋(ふた)もない凸凹の考察:倉橋由美子の論理

身も蓋(ふた)もない凸凹の考察:倉橋由美子の論理 私が倉橋由美子(小説家、随筆家)の名に初めて触れたのは、絵本「僕を探して」(シェル・シルバシュタイン)の彼女の手になる翻訳&解説のユニークさに感心したときのことです。この絵本は、円になるには欠けた部分があり、カケラを求めて転がり旅する主人公が、欠けて…