蒼天遊々な旅
id:ikazuti-d
運命の刻
会場に降り注ぐ日差しは強く、酷暑の様相だったものの、祈念式典に参列する人の数はとても多く、平日とは思えない人の出だった。会場を朝から歩き回り、時折暑さに耐えかねて平和公園敷地横のカフェでカメラを片手にビールを傾けていた。 70年前と変わらない太陽。蝉の声。夏の空気。 今は同じ日同じ時刻にもかかわらず、…