タニオ

夜勤明け。 ひとり牛丼屋で食事を済ませた朝。 車に乗り込もうとした際に、声をかけられた。 かつての教え子で、卒業後約8年ぶりの再会だった。 真面目で非常におとなしい子、声もか細く、目立っていない姿が逆に俺にとっては印象になった。 ある年、文化祭の出し物で半ば強制的(なように見受けただけで詳細はわからない…