業平、斉信、行成…、平安の殿上人と桜狩り。歌人 馬場あき子【和歌で読み解く日本のこころ】 | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

シリーズ一覧はこちら。 今も昔も、桜の便りが人の心をさわがせ、名歌が詠まれた またや見ん交野(かたの)のみ野の桜狩り花の雪散る春のあけぼの 藤原俊成 桜狩り雨は降り来ぬ同じくは濡ぬるとも花の影に隠れむ よみ人しらず 3月、雛の節句が終わると人はたちまち桜の気配に敏感になりはじめる。桜前線がどこまで北上し…