もみじ祭

嗜みとして茶道ぐらいは学んでおくようにと祖母に勧められたのは、遙か昔のこと。叔母がお茶室のある家に嫁いだことを、子どもの頃から何度も聞かされていたし、年下のいとこ達もやっているとのことだったので、アルバイトで貯めたお金を使って一人で習いに行っていた。結婚後も裏千家の本部に電話をかけて先生を紹介して…