日治時代・台湾南方澳の高知県漁民等の「移民村」より見た近代黒潮流域圏交流史の特質
20世紀前半日本統治時代の台湾においては、総督府を中心に官営漁業移住事業が複数回実施された。その中で1920年代からは、高知県等からの漁業移住者が台湾宜蘭県南方澳漁港において総督府が構えた集合住宅に住み、その地区は「移民村」と呼ばれた。本研究は、文献上で「村」の位置を大まかに推定できたのを機に、「村」を…