お金という文化的道具の修得と東アジアの子どもの生活世界:差の文化心理学の視角から

本研究では比較文化心理学と文化心理学の視点の統合を企図しつつ、また市場分析にとどまる狭義の経済学を越えて経済人類学などの視点を取り込みながら、お金を単なる経済的道具としてではなく、それぞれの文脈(社会・時代・場面など)によって意味づけの異なる文化的道具として理論的に把握した。そしてその文化的意味づけ…