自己変容をもたらすケアリングを通した多文化共生:ESDの適用可能性に着目して

ESD(持続可能な開発のための教育)は人権侵害や環境破壊などの諸問題に関する学習を通して、自らの生活をふり返り、価値観や行動、暮らし方を変えていくことに狙いを置く教育活動である。本研究では学びを生活につなげる「適用可能性」というESDの特徴に着目する。適用可能性を高めるために自己と他者との関係性を捉える…