紙屋研究所
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浅尾大輔「家畜の朝」
第35回新潮新人賞を受賞した小説(「新潮」2003年11月号に掲載)。こういう人。 言葉というものを、貧しいながら、多少は武器にできるおかげで、ぼく自身が救われた、ということは少なくない。言葉によって、世界というものを再構成できるからだ。 もう少しいえば「概念」だといってもいい。 あるいは世界を認識する道具、…