紙屋研究所
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上野顕太郎『さよならもいわずに』
平均寿命よりもずっと若い年齢で、最愛の人がいなくなってしまう――そういうふうに思いを馳せることが、最近3つのパターンでぼくを襲っている。 第一は、義姉(兄の妻)が亡くなったことだ。40代、がんであった。高校生と大学生の子どもがいた。兄が葬儀の日にみんなを前にあいさつしていたように、義姉は他人に不快感を与…