さいきまこ『助け合いたい 老後破綻の親、過労死ラインの子』

『助け合いたい』とはまた直截なタイトルではないかと思ったのだが、読み終えてみて、むしろこれは「助け合う」という言葉の批判的な吟味、「助け合い」イデオロギーの批判ではないのか、と思った。 作者・さいきまこがどう意図したかは知らないが。 「老後破綻の親、過労死ラインの子」というサブタイトルからもわかるよ…