志村貴子『おとなになっても』6巻、西村賢太『小銭をかぞえる』ほか

もうこの文章を書いたのも10年近く前か、と思いながら読み返す。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com そこで「疎外」について書いている。 自分が書いたもの・描いたものが、自分から離れ、自分に対してよそよそしくなり、やがて自分に対立するようになる。 『どうにかなる日々』の琴子は、甘美だった家庭教師との性行為を言葉…