G.K.チュエスタトン『ブラウン神父の不信』

シリーズ第三集。ここまでは旧訳で読んだことがある。第二集が一九一四年発行で、今作は一九二六年と、実に十二年ぶりの作品集ということになる。第一次世界大戦後の作品集というのもなかなか気になるところ。 収録作については、これまで十二作ほどあったのが、八作に数が減っていて、その分、一編一編の分量が増えてゆっ…