エルヴィスから始まった

この本は、一九七〇年の夏のふた月ほどの期間をつかって、ぼくが書いた。そして、あくる年のはじめ、三一書房から刊行された。 ぜんたいを書きはじめたとき、このような内容の本になることなど、思ってもいなかった。トータルな構成とか書きすすめる順番、あるいは、なにをどこにどんなふうに書くかなど、まったくなんの…