吉野弘「祝婚歌」~詩との戯れ~

30代半ばになって、詩を読むようになった。詩は短い時間で読むことができ、何かしらのエッセンスのようなものをサクッと得ることができる。たまに、何を表わしているのか、まったくわからないものもある。でも、そのときは「わからない」こと自体を楽しむ。わからないことがおもしろくなるような感覚である。直接的なもの…