吉野弘「奈々子に」~子どもたちへ、大人たちへ~

子育てをしていると、自分は現役ではあるのだけれど、一方でもう引き渡す側でもあるのだと感じることが多々ある。子どもたちのエネルギーがすごすぎて、冗談ではなく、命を削って、彼らと過ごしている気がしてくる。そんな子どもたちに、いつか読ませたい詩がある。吉野弘さんの「奈々子に」である。この「奈々子に」は、…