蝸牛随筆(44) 盆支度 Ⅲ

かつて上方出身の友人に「下から伝い登って仏壇へ入るご先祖様の諸生霊」の話をしたところ、目を丸くして驚いていたのを覚えている。その友人曰く「実におどろおどろしい感じであるし、土着的な信仰の匂いがある。」とのこと。 「そもそも霊体が地を這っている、という発想がアバンギャルドじゃないか。」というので「幽霊…