ミモザの花が散ったあとに 1

なにやら女の悲鳴が聞こえた。それは、うっとか、はぁっとかのほんの一瞬。すぐ間近に聞こえた気がし、はっと目覚めたのだった。部屋は闇につつまれ何も見えなかった。もう一度耳を澄ましてみたもののやはり何も聞こえない。はて・・・?いつもの布団ではなくベッドのような柔らかい感触が伝わる。毛布は首の位置まであっ…