死ぬまでの時間に(1)

私の亡き父は100歳まで生きました。 55歳で定年の時代、人生の半分近くを老後と言われる生活をしてきた訳ですが、若い頃から夫婦仲が悪く、その後悔からか、たまに母を連れてドライブしていたようです。 父との会話は必要なこと以外はほとんどありませんでした。 経済成長時代真っ盛りのサラリーマンだった父は、家庭より…