平岡公彦のボードレール翻訳ノート
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ボードレール『悪の華』韻文訳の試み3――韻文訳「アホウドリ(1861年版)」
アホウドリ(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 しばしば、気晴らしに船乗りたちは、 海の巨鳥、アホウドリをつかまえる。 こののんびり屋の旅の道連れたちは、 苦汁の淵を滑りゆく船についてくる。 船乗りたちが甲板に置いたとたんに、 この蒼穹の王は、不器用で恥晒しに、 その大きな白い翼をオールのごと…