ボードレール『悪の華』韻文訳の試み6――韻文訳「無題(私が愛するのは、……)(1861年版)」

無題(私が愛するのは、……)(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 私が愛するのは、フォイボスが彫像を黄金に 染めるのを好んだ、あの裸の時代の思い出だ。 その頃は、男も女も立ち居ふるまいも機敏に、 嘘もなく、不安もなく、楽しく過ごしていた。 恋しているような空は彼らの背中を愛撫して、 その高貴な機…