ボードレール『悪の華』韻文訳――006「灯台(1861年版)」

灯台(1861年版) シャルル・ボードレール/平岡公彦訳 ルーベンス、忘却の河、自堕落の庭、 そこはだれも愛せぬ瑞々しき肉の枕。 それでも流れこみ、絶え間なく騒ぎ立つ生命。 空に満ちる空気や、海に満ちる海水のように。 レオナルド・ダ・ヴィンチ、奥深く薄暗い鏡、 そこに現れる魅力あふれる天使たち。 一面に神秘を…