私の妻は鯉登少尉の女――あるいは冬の仙巌園を満喫し御殿企画展示「明治北海道と島津氏~斉彬公と西郷どんが夢見た北の大地~」とゴールデンカムイパネル展示を堪能した話

余談 その日、鹿児島の気温は二度であった。 前日というかその日の一時まで続いた忘年会の帰り、代行を呼んで乗り込んだ車のフロントガラスは凍っていた。帰り着くと恐らく日が変わる前後までは頑張って起きていてくれたのであろう気配が――例えば居間の暖房が消え切らない温かさなどから――感じ取られた。 既に夢の中にいる…