ピケティの20世紀論(1)──『資本とイデオロギー』を読む(3): 海神日和

 ピケティは20世紀の流れを大きく次のようにみる。 (ブルジョワ的)所有権社会が危機を迎え、社会民主主義社会が誕生し、ブルジョワ社会に対抗しようとした共産主義社会が崩壊してポスト共産主義社会が生まれ、1980年ごろからハイパー資本主義社会にはいったというのだ。たしかに、そのとおりかもしれない。  少しずつ…