「格差」の胡散臭さ

● 「格差」ということが、あたりまえのように言われるようになった。 言葉自体は、岩波新書から出た『格差社会』あたりが一応、火付け役ということになるのかも知れない。もともと経済学者の橘木俊詔が書いたものだったから、経済学のバックボーンを持つ術語。ただ、民俗学者として焦点を合わせてしまうのは、その「格差」と…