解説・野坂昭如「骨餓身峠死人葛」

*1 *2● およそ「文学」と正面切って掲げられているものやこと、いや、はっきり言えばそのあたりに好んでへばりついているとしか思えないような人がたそのものもだが、いずれ、そういう界隈に縁のないまま生きてきた自分にとって、それでもなお、いいよなぁ、と、ぼそっと素直につぶやくことのできる、そんな書き手。「作家」で…